亡くなったペットの写真、
どうしていますか
スマホの中に、あの子の写真が何千枚も残っている。
消せないし、見返せない。そのまま止まっている方へ。
まず、開けなくて当たり前です
ペットを亡くしたあと、写真アプリを開こうとして指が止まる。サムネイルが目に入っただけで胸が詰まる。これは弱いからでも、乗り越えられていないからでもありません。
写真は、その瞬間の空気ごと記憶を呼び戻します。まだ気持ちが追いついていない時期に見返せば、当然つらくなります。無理に「向き合おう」としなくて構いません。開けるようになる日は、たいてい自分でも気づかないうちに来ます。
ひとつだけ気をつけていただきたいのは、つらいからといって消してしまわないことです。今のご自分にとっては見るのがつらい一枚でも、半年後、一年後のご自分にとっては、いちばん会いたい一枚かもしれません。削除だけは、あとから取り返しがつきません。
「見るのがつらい」と「なくしたくない」は両立します
写真アプリの「非表示」や「アルバムから外す」といった機能を使えば、日常のスクロールで不意に目に入ることを避けながら、データは手元に残せます。まずはこれだけで、ずいぶん楽になる方が多いです。
見返す準備ができるまで、写真は静かにそこにあってくれます。急がなくて大丈夫です。
整理を始めるときの、無理のない順番
いざ整理しようとすると、何千枚という数の前で手が止まります。「全部きれいに分類しよう」と考えると、まず終わりません。次の順番なら、途中でやめても形になります。
一、バックアップだけ先に取る
いちばん大事なのはこれです。スマホの故障や紛失で、写真がまとめて失われる例は珍しくありません。パソコンでも外付けハードディスクでも、クラウドでも構いません。分類は後回しで、とにかく複製を1つ作る。ここまでできれば、最悪の事態は避けられます。
二、「これだけは」の10枚を選ぶ
全部を見返す必要はありません。まず10枚だけ選んでみてください。ピントが甘くても、写りが悪くても構いません。「これは残したい」と手が止まった一枚が、その子らしさをいちばん写しています。
この10枚は、遺影を選ぶときにも、記念のものを作るときにも、そのまま使えます。
三、動画と音声を探す
見落とされがちですが、動画と音声は写真より強く記憶を保ちます。走る姿、鳴き声、爪が床を叩く音。何年か経ったあと、「顔は覚えているのに声が思い出せない」と気づく方は少なくありません。
撮ったつもりがなくても、家族の動画の端に写り込んでいたり、留守番電話の背景に鳴き声が入っていたりします。探してみる価値があります。
四、年ごとにまとめる
枚数が多い場合は、テーマ別ではなく年ごとに分けるのがいちばん楽です。撮影日で自動的に並ぶので、判断がほとんど要りません。並べてみると、その子の一生が自然に見えてきます。
紙焼きの写真がある場合
アルバムに残った紙焼きは、色あせや湿気で少しずつ傷みます。スキャナがなくても、スマホで撮るだけで十分です。明るい窓際で、影が入らないように真上から撮れば、記録としては問題なく残ります。
完璧に撮り直そうとすると、それだけで一日が終わって嫌になります。まずは全部を雑に撮る。きれいに撮り直すのは、必要になってからで構いません。
整理したあと、どこに置くか
ここで多くの方が止まります。バックアップは取った、選びもした。それで、この写真たちをどうすればいいのか。
ハードディスクの奥にフォルダとして眠らせておくと、結局は開かなくなります。かといって、全部を印刷して部屋に置くわけにもいきません。
写真を「保管する」のではなく、見に行ける場所にするという考え方があります。年表があって、写真が並んでいて、その子がどんな子だったかが言葉で添えられている。そういう場所が一つあると、命日にも、ふと思い出した通勤電車の中でも、そこを開けば会いに行けます。
写真だけでは、遺らないもの
ここまで写真の話をしてきて、最後に矛盾するようなことを書きます。
写真だけでは、その子らしさは伝わりません。
宅配便のインターホンにだけ吠えたこと。お父さんには懐くのに妹はちょっと苦手だったこと。名前をどうやって決めたか。散歩でいつも曲がる角。こういうことは、どれだけ写真を見返しても写っていません。いっしょに暮らした人の記憶の中にしかないものです。
そして、記憶は薄れます。写真は残るのに、その写真がどういう日のものだったかは、数年で曖昧になります。
だから、写真を整理するタイミングは、思い出を言葉にしておくタイミングでもあります。誰かに話すだけでも構いません。話しているうちに、自分でも忘れていたことが出てきます。
ひとりで進めなくて大丈夫です
メモリアム ペットでは、飼い主さまへの思い出インタビューをもとに、お写真とあわせてその子だけの記念ページをおつくりしています。写真の整理も選別もこちらで行いますので、スマホのアルバムをそのまま送っていただくだけで構いません。
「まだ写真を見られない」という段階でのご相談も歓迎しています。実際の作品例として、ポメラニアン・マロンの記念ページもご覧いただけます。
ペットロスそのものについては、ペットロスから、ゆっくり立ち直るためにもあわせてお読みください。
写真の整理も、
こちらでいたします。
何百枚あっても、選別は不要です。
まずは、あの子の名前を教えてください。